野田ゆうこのビジネスファッションのススメ② 梅雨を乗り切るファッション |岡山、広島、福山の人材支援、IT化支援の株式会社シーズ

野田ゆうこのビジネスファッションのススメ② 梅雨を乗り切るファッション - 株式会社シーズ|岡山、広島、福山の人材支援、IT化支援の株式会社シーズ

野田ゆうこのビジネスファッションのススメ② 梅雨を乗り切るファッション

明るいカラーで気分UP

 梅雨の季節は、ジメジメ、ムシムシの日が続き、せっかくファッションに気を配っても雨に濡れたり、汗ばんだり、湿気が多くヘアースタイルがまとまらないなど、お悩みの多い季節です。また、寒暖差が激しくストレスを感じやすいシーズンとも言えるのではないでしょうか。雨の日に相応しい着こなしやアイテム選びに注目して、梅雨時期のビジネスシーンを印象よく、快適に乗り切りたいものです。

 

☆素材選びに要注意☆

 雨の日は、足元の雨しぶきでお洋服が汚れてしまいます。この時期は、着用するアイテムに注意が必要です。フルレングスのパンツやロング丈のスカート、白などのカラーは汚れが目立ってしまうため外出時は着用を控えたいアイテムです。また、シースルーや薄手のシャツなど、透け感のある素材は雨に濡れると想像以上に透けてしまいますし、綿やニットなどの天然素材は乾きにくいため、ビジネスシーンでは注意が必要です。
 シルクやレーヨン素材の洋服は、光沢があり柔らかな印象を与えてくれる、女性にとって必須アイテム。レーヨンは多くの製品に使用されていますが、水に非常に弱いため、雨や汗が原因で「水シミ」になりやすいので要注意です。皮製品のバッグや靴も同様で、水に非常に弱く、濡れたままにしてしまうと「水シミ」になってしまいます。一度できてしまった水シミは、元に戻すことが困難なうえ、見た目の悪さだけでなく、濡れた部分が硬くなってしまうため、雨の日は使用を控えられるか、防水スプレーを施すなどの対策をお薦めします。

 

☆こまめなメンテで水シミ対策☆ 

 水シミ(ウォータースポット)は、梅雨の時期に一番気をつけたい現象の一つです。衣服に限らず皮製品や、車のボンネットや窓ガラスにできる「水アカ」と同じような現象です。衣服にできる「水シミ」の原因は、水に濡れた影響により繊維・糸・毛羽の形状が変化し、繊維表面の光の反射の仕方が変わり、水に濡れた部分が乾いた後もシミになったように見える現象です。もう一つのケースとして、繊維メーカーが製造過程において、布地の風合いを出すために、仕上げ加工剤を使用していることが多く、水溶性の染料や加工剤(柔軟剤など)が水に濡れると繊維の表面から浮き上がり、衣服が乾燥するにつれて、濡れた部分と濡れていない部分の境目近くに凝縮され、輪ジミや色ジミが起こります。
 さらにこの水シミは厄介なことに、乾燥して時間が経つと、浮き出した染料や加工剤が繊維に付着し、落ちにくいため高度な修正技術が必要となりますので、水シミができてしまったら、速やかにクリーニング店に出されることをお薦めします。

 

☆体温調節に便利なストール☆

 梅雨の時期は、寒暖差も激しくなり風邪をひきやすくなります。オフィスや外出先など、冷房の効いた中で寒さを感じる時などに、重宝するのがストールです。ストールは持ち運びに便利ですし見た目もスタイリッシュなため、1枚お持ちですと活用度の高いアイテムです。
 また、汗をかいてもサラッとした着心地の接触冷感素材のインナーや、雨に濡れても乾きやすいナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、近年、通気性が格段にアップし汗をかいてもべたつかずサラッとしていて涼しく、トップス・ボトムス共にシワになりにくいため見た目の印象がよく人気の素材です。

 

☆明るさ運ぶファッションを☆

 雨の日が続くと、気分が滅入ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんな気分を一新する効果的なアイテムは、明るいカラーのトップスです。ベーシックカラーのボトムスにパステルカラーやビビットカラーのピンク・イエロー・オレンジなどの、ブラウスやインナーを着用して、自分自身も周りの方も明るく元気な気持ちにさせてくれるカラー選びや、上品で女性らしいフェミニンなデザインを取り入れるなど、梅雨で暗くなりがちな気分に、明るさを運んでみてはいかがでしょうか。

 (衣装協力)ジーンズファクトリー

 

 

野田ゆうこ

ファッションスタイリストでBerryBerryスタイリング代表。百貨店での大手アパレルショップ店長を20年以上経験し、スタイリング実績は5万人以上。2015年の起業後は、ファッションショーやモデル撮影のスタイリングを担当。個人客へのショッピング同行やワードローブ整理プランも人気。「自分に似合う服」をテーマに、洗練された印象に見せる提案を得意とする。
問い合わせは http://berryberry-styling.com/

 

[用語解説]フルレングス:パンツやスカート丈が、くるぶしから床に届くほどの長さ シースルー:シフォン・オーガンディなど薄手で透けて見える生地で作られた服

 

『週刊 Vision岡山』で連載されている誌面PDFはこちらからご確認できます

野田ゆうこのビジネスファッションのススメ02